【ネタバレあり】ただ忘れられる、人間最大の恐怖を体験!!『怪談新耳袋 絶叫編 うしろ「記憶」』
皆さんこんばんは!!
突然ですが
「もし、世界中の人があなたの存在を忘れ去ってしまったら?」
という空想にふけったことってありますか??(笑)
ぶっとんだ話で、「はあ?」ってなるかもしれませんね。
だってそんなこと、想像しようにもなるはずがないので出来るわけがないのですから。
しかし今回ご紹介するホラー作品
「自分の存在が世界中の人に忘れ去られるかもしれないという恐怖に苦しむ。」
という内容なんです。
怪談新耳袋シリーズは俺も大好きで、特に底知れない異形の存在だったり、ありえない怪異だったりと、不気味で直接的な怖さをお届けしてくれるという印象が強かったんですが、今回はかなりテイストが違っています!
あらすじ
ファミレスのバイト仲間・信吾(佐野和真)、悟、義則の3人は心霊スポットに出かけたものの、そこで不思議体験をし、慌てて逃げ帰る。その帰りの車中で、義則がバックシートに呑み込まれ、忽然と姿を消す。この不可解な一大事に、信吾と悟は慌てふためくが・・・。
(引用元:https://fami-geki.com/detail/index.php?fami_id=01229)
感想
シリーズ史上、ある意味最も怖いと感じる内容!!
色んな憶測が見事に覆される作品
だと感じました。
以下、ネタバレあります。
予想がつかないオチ
映画好きの人ならわかるかもしれませんが、沢山そういった作品を見てきていると、案外オチに予想がついちゃったりする事ありますよね。
例えばホラー好きなら、殺人鬼の正体だったり、幽霊がどこでどういったタイミングで出現するかなどです。また、登場人物の秘密だったり、黒幕だったり、伏線だったり、、、、
この作品も、50分という短い時間の中で、色んなオチや登場人物の関係性、怪異の正体など、様々な思慮をめぐらしました、、、。
結果、見事にやぶれました(笑)(笑)
物語の序盤、主人公の慎吾を含めた男3人がとある学校へ肝試しへ行きます。そこで地下のような場所へ向かうのですが、そこで怪異と思しき不気味な声や音がしてきて、全員ガクブルのまま勇気を出して向かいます。
しかし、結局そこには何もおらず。
『は~~、なんもいなかったな~~。』
と言いながら一安心した3人は、車で来た道を戻る。(THE・フラグって感じですね(笑))
すると、いきなりヨシノリがやられます(笑)(まあ、車から消えてしまうってわけなんですけど)
ここから彼らの恐怖の始まりです、、、
このことを、みさき(山下リオ)という本作のヒロインに打ち明けるシーンがあります。
主人公が入店してから、彼女に打ち明けるまでの流れが
慎吾が入店―
みさき『おはよ!!』
慎吾『おはよ、、、』
みさき『どうだったの? 昨日行ったんでしょ? 何かあった??』
慎吾『、、、聞いてないの?』
このシーン、本作では何回も登場します。同じシーンです。
ここで、みさき含め他の人の記憶からヨシノリの存在がなくなっている事に男2人は気づきます。
『俺たち、本当にあそこに行ったよな、、、?』
次第に半信半疑になってくる2人。
そして、そう言っていた主人公ではないもう一人の男も消えてしまいます。
誰も彼の存在を覚えていません。
そして慎吾とみさきだけになってしまったとき、物語はどうなっていくのか、、、???
見どころ
- 『記憶』がテーマなだけに、記憶のリワインドなどに着目してほしい
- 途中に店内で笑い出すおばさま2人、シンプルに不気味です
- 男性キャストはあまり演技うまくない(特にヨシノリが消えるシーンは3人ともひどく、感情移入が出来なかった)
- 山下リオがかわいい
- 好きだからこそ、忘れてほしくない、、、、
終わりに
全部見終わって、せつない感情が残りました。
少なくともハッピーな気分にはならないですね。
でも、斬新で面白いとは思いましたし、ホラー映画苦手でもこれは楽しめると思いますよ!
怪異が出てこない、でもそれ以上に怖い「人に忘れられる」という事
ぜひ、味わってみてはいかがでしょうか?